ダウ理論~6つの基本法則を学ぼう~

 

さて、このページではダウ理論に関して6つの基本法則を解説していきます。FXをこれから始める方はぜひ学んでほしい内容になりますし、FXを勉強している方はすでによくご存じかと思いますが、とっても重要ですので、再度復習としてご覧いただければと思います。

 

ダウ理論はチャールズ・ヘンリー・ダウと言われる方が一番初めに提唱した理論でして、株価に対しての理論となります。よって、為替・FXに対してすべてが正確に当てはまるわけではないのです。ここでは、私の考えも含めて、FXに当てはめて解説をしていきたいと考えておりますので、最後までお読み頂ければ幸いです。

 

ダウ理論 6つの基本法則とは?

 

 

ダウ理論には、①~⑥までの基本法則があります。それぞれの内容を一つずつ解説していきます。文章を読んだだけでは、何を意味するのか、いまいちイメージできないと思いますので、FXに当てはめて詳細に解説していきますね。

 

① 価格はすべての事象を織り込む

 

 

1つ目の基本原則は「価格(平均株価)は全ての事象を織り込む」です。

例えば株価は、企業の業績や経済状況などのファンダメンタルズ的な要因や、投資家による売買行為(利確や損切など)などの影響を受けています。毎日株価が変動するのは、これらの情報が値動きに影響を与えているからです。

これは逆に、全ての情報は値動きに反映されることを意味しています。

つまり株価が今後上がるか下がるかを予想するには、価格(平均株価)の値動きだけを見ればいいということになります。

この基本原則は「チャート分析が投資において非常に重要である」という、テクニカル分析の理論的な根拠になります。

具体的に解説しますと、上の図は、「2016年6月23日に行われたイギリスがEU離脱するか?しないか?の国民投票の結果、EU離脱に決定し、ポンドが大きく売られた時のチャート」を示しております。

 

ポンドが大きく下落し、長い陰線が表示されています。イギリスがEUから離脱した結果、ポンドが下がったことがチャートの価格に反映されており、そのチャートを見れば、一目瞭然というわけです。

つまり、重なことは、価格が下がった理由がわからない人、チャートを見れば、ポンドは下がっている=今後も下がっていくだろうと容易に予想ができるわけです。

 

また、チャート上には移動平均線を表示していますが、チャートが下がれば、当然移動平均線のようなインジケーターが価格に合わせて機能しますので、テクニカル分析が有効に働くということですね。

 

結局、経済指標や突発的なニュースが流れたとしても、すべてチャート価格に反映されるので、問題ないということです。

この理由により、チャート分析が投資において重要であるといわれる所以なのです。

 

② 短期・中期・長期の3つに分かれる

 

 

2つ目の基本原則は「トレンドは短期・中期・長期の3つに分類される」です。

株価のトレンドは時間軸ではこちらの3つのトレンドに分類できます。

 

時間軸ごとの3種類のトレンド

短期トレンド:1時間~1か月程度 

中期トレンド:数週間~数か月程度

長期トレンド:1年~数年間

 

例えば上図のように、長期的に上昇トレンドでも短期的には下降トレンドによる調整(押し目)が存在します。

スキャルピングを行うのであれば短期トレンドを、デイトレードであれば短期~中期トレンドを、スイングトレードであれば中期~長期トレンドを意識するなど、自分がどのような時間軸でトレードをするかによって異なるトレンドを意識する必要があります。

 

もっと具体的に見てみましょう!

例えば、長期トレンド(日足)を見ると、だれが見ても上昇トレンド中です。

でも、中期トレンド(1時間足)短期トレンド(5分足)をメインで見ているトレーダーは、下降トレンド中の時期もありますね。

日足を見ているトレーダーは買いでエントリーして、利益を出すことができますが、1時間足や5分足を見ているトレーダーは売って利益がでるタイミングはありますが、当然損失を出してしまうタイミングもあります。

このように、「木を見て、森を見ず」のように、大きな流れを把握したうえで、取引を行うことが重要になってきます。

いわゆる「マルチ・フレーム分析」が大切になってくるのです。

環境認識をしっかりと行い、今長期・中期・短期とどちらに相場が動いているのか?をしっかりと把握する必要があります。

 

③ 主要なトレンドは3つの段階から形成される。

 

 

トレンドには3つの段階が存在します。

 

3種類のトレンド

第一段階:先行期

第二段階:追随期

第三段階:利食い期

 

これらは投資家の心理を明確に示しています。

先行期(第一段階)

先行期(第一段階)は、一部の投資家が買い集めをする段階です。一般的に大口の投資家などが底値で買い玉を集めていくため緩やかに価格が上昇します。ほとんどの小口投資家は、この段階ではトレンドが読めないため行動を起こしにくいです。トレンドが出た時は、この底値買いをしていた人たちが一番大きな利益を得ることができます。

 

追随期(第二段階)

追随期(第二段階)は、先行期(第一段階)での緩やかなトレンドに反応した投資家が買いを入れ、市場全体がその動きに追随し価格が大きく上昇します。トレンドフォロー型と呼ばれる個人投資家が参入してくるのです。

 

利食い期(第三段階)

利食い期(第三段階)は、トレンドの最終段階です。価格上昇をとらえた素人や初心者の一般投資家も参入し、さらに価格が上昇します。一方で先行期(第一段階)に買い集めをしていた投資家が利食いを行い、売り抜けを図ります。さらに追随期(第二段階)に買った投資家の利確も加わることで、やがて上昇トレンドが終了します。

利食い期(第三段階)で買ってしまった投資家は高値掴みをすることになり、大きな損失を出してしまうことがあるため、テクニカル分析を駆使して追随期(第二段階)でトレンドに乗ることを目指すとよいでしょう。

この利食い期がメディアが騒ぎ出して、参入してくるときですね。

 

④ 価格は相互に確認される必要がある

 

 

4つ目の基本原則は「価格は相互に確認される必要がある」です。

株式市場でいえば、例えば工業平均株価と鉄道平均株価のトレンドには相関関係がみられるはずだということです。工業関連の景気が好調であれば、工業製品を運ぶ鉄道関連の景気も良くなるはずです。

同様に、為替レートであれば「ドル円とユーロ円
仮想通貨であれば「ETHERC20トークン
など、相関性のある市場の動向をチェックすることもトレンドをとらえる際に役立ちます。

 

具体的に解説しましょう!!

上の図は、USDJPYとEURJPY・EURUSD・GBPUSDの模式図チャートを示しております。

まず、USDJPYとEURJPYのチャート図を見てみます。同じクロス円の通貨ですので、そこに焦点をあてた解説をしていきます。

 

ドル円はレンジから高値を上に抜けて、上昇トレンドに入りました。この時に買いエントリーをしてもよいのですが、同じクロス円通貨も上昇トレンドになっている事を確かめたほうが、精度は高くなります。

では、ユーロ円をみてみましょう。ユーロ円はそのタイミングのチャートを見ると、高値はまだ抜けておらず、レンジの状態です。その後、しばらく経ってから高値を上に抜けましたので、ユーロ円も上昇トレンドに入ったと考えられます。

 

EURUSDに関してですが、直近の安値を下に抜けました。売りのエントリーをしたいところです。そこど、ドルストレートの通貨として、GBPUSDの方向性も確認してみましょう!!

GBPUSDはまだレンジの状態で動きがなく、逆に上昇していることがわかります。ドルの動きだけに注目すると、バラバラになっていますので、優位性が低いということがわかります。

 

このように、同じ軸の通貨の方向性があっているときに取引をすることで、勝率高く優位性のあるトレードが可能となります。

 

⑤ トレンドは出来高でも確認されないといけない

 

 

5つ目の基本原則は「トレンドは出来高でも確認されなければならない」です。

これは本格的なトレンドが発生する際には出来高も大きくなるというものです。逆に出来高が伴わない上昇(下落)はダマしの可能性が高く、本格的なトレンドとは言えません。

また出来高を伴った上昇(下降)トレンドで、次第に出来高が減少している場合にはトレンドの終了を示していることが多く、トレンドの転換を捉えるのに役立ちます。

 

株価での出来高は簡単に判断できるのですが、FXでの出来高を正確に測るのは難しいのが現状です。なぜなら、為替取引はいろんな証券会社が参加し、独自に取引を行っていますので、データを一つにまとめることが不可能なのです。

大手の証券会社の取引データを参考にすることはできますが、すべての取引を把握することは不可能なのです。

ではどうするのか?

一応出来高を参考にしたインジケーターがMT4に内蔵してありますので、使うと良いでしょう。

上の図は、チャート下にVolumeというインジケーターを示しております。棒グラフが高いほど、取引量が多いことを示します。

また、一つ前の棒グラフと比較して、買い・売り圧力のどちらが強いかを色で示されております。緑は一つ前の時間よりも買い圧力が強い場合です。

 

このような点で、出来高を見ることで、値動きが大きく動くかどうか?を判断することが可能となります。

 

トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する

 

 

6つ目の基本原則は「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」です。

この基本原則は6つの基本原則の中でも最もトレードに応用しやすいものです。

 

まず、ダウ理論によるトレンド定義を紹介していきましょう。上の図は、ダウ理論における上昇トレンドと下降トレンドのルールを示しております。

 

上昇トレンドの定義

高値と安値がともに切りあがっている状態。

 

下降トレンドの定義:

高値と安値がともに切り下がっている状態。

 

相場は一方的に動くことはなく、必ず高値と安値を交互に形成しながら、波を形成していきます。そして、上記のような高値と安値が切りあがっていたり、下がっている状態で、初めてトレンドが形成されているといえるのです。

つまり、この状態であれば、ずっとトレンドは継続するということを示しております。

 

 

では、トレンドが崩れて、転換するタイミングはどうでしょうか?

転換シグナルに関して簡単に解説していきましょう。

 

上の図は、上昇トレンド・下降トレンドの転換ポイントを示しております。

左図をみてください。現在、上昇トレンド中です。なぜなら、高値と安値を切り上げているからです。その後、直近の安値を下に抜けてきました。

この時点では、明確な下降トレンドに変換はしていないです。なぜなら、高値を切り下げていないからです。その後、一旦上昇し、高値を形成しました。しかし、直近の高値を超えることができず、そのまま下がってきて、安値を更新しました。

この時点で、高値と安値が切り下がっていることがわかります。ダウ理論の定義ルールに当てはまったので、この時点で転換したといえるわけです。

 

右図の下降トレンドから上昇トレンドの転換シグナルも同じことが言えます。

 

このようにダウ理論のルールに当てはめて考えることで、明確なルールが出来上がるのです。

 

まとめ

 

 

さて、まとめです。

ダウ理論の6つの基本原則をご紹介致しました。

特に大切な理論は、⑥番です。チャート分析を行う上で、一番重要となりますので、ぜひ覚えておいてください。ダウ理論の転換ポイントにおけるエントリールールなども今後紹介していきたいと思います。

 

では、ありがとうございました。